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精進料理・夕食
宿坊・吉祥閣の本格的な精進料理をご紹介します。
夕食は6:00から。
この日の宿泊は都内から30代くらいのご夫婦、岐阜から来たご年配の男性、広島から来た20代くらいの女性、岡山から来た30代くらいの男性、そしてべる家の4人で合計9人でした。
遠くからの1人旅が多くて驚きました。
一度に大勢が入れる広い食堂で、今はコロナで宿泊客が少ないせいか下の写真と違い、テーブルを2つ付けた状態でかなり大きなテーブル席になっていました。
曹洞宗の作法にのっとって、食事の前に住職と一緒に五観の解(ごかんのげ)を唱えます。
これが結構難しい。
一つには功の多少を計り彼の来処を計る。
このお米は八十八回と云われる程大変な苦労を重ねて出来たものでありこの食膳に上がるまでに沢山の人の手を経て今始めて頂けた事に先ず感謝する
二つには己れが徳行の全羯を忖って供に慶ず。
私はこの食事を戴ける程日夜精進努力しているか反省する
三つには心を防ぎ過を離ることは貧等を宗とす。
お腹がへると怒りっぽくなったりしてとかく過ちを犯しがちなもの、そうかと云っておいしいから沢山食べ嫌いなものだからと云って少しでやめたりしない
四つには正に良薬を事とするには形桔を療ぜんが為なり。
食事をする事は薬を戴くのと同様でやせ細ったり命が絶えたりしない為に戴くのである
五つには成道の為めの故に今此の食を受く。
自分自身の本分を完うし、よりよき人間として素晴らしく生き続ける為に今この食事を戴きます
お経のような一定のリズムがありますが、住職が唱えた後に復唱するのでは無く、一緒に唱えるので難しかったです。
夕食は1汁10菜と多くてこれまたびっくり。
精進料理なので全てお野菜、ご飯のおかわりは自由です。
▼天麩羅は茄子、かぼちゃ、さつまいも、しめじ、ししとう
揚げ物があるとボリュームが出ますね。
▼根菜と山菜のお蕎麦
蕎麦は好きじゃないけど量が少ないので食べられました。
▼なます
▼お新香はしば漬けと小松菜の浅漬け
▼炊き合わせ
▼精進料理の定番ごま豆腐
▼これ、何だったか忘れちゃいました(^-^;
▼きのこ類の煮びたし
▼フルーツも出ました
▼使った箸は翌日の朝食でも使うので、部屋へ持ち帰って洗いました。
今は家にありますよ。
朝のお勤め
翌朝6:30分から朝のお勤めに参加しました。
時間の少し前になると館内放送があります。
食事の時間も告げる館内放送は部屋にも流れてこれまたびっくり(笑)
洗面所横の天井にスピーカーがありました
▼右が宿坊の建物、左は地蔵殿に続く長い廊下です。
宿坊には自由に使える外履きサンダルがあったのでそれを履いて行きました。
廊下に上がる時はサンダルを下駄箱に入れます。
靴下は履いて行ったほうがいいですね。
寒い日だと足が冷えるかも。
写真撮影は禁止なのでありませんが、地蔵殿では1人づつ名前を読み上げて祈祷して頂きました。
その後先祖の為の祈祷をしてから、地蔵殿の裏にある仏様を参拝、本殿に移動して参拝しました。
一般の参拝では入れない場所や仏像を拝観出来たので参加して良かったです。
祈祷は住職のお経とそれをかき消す勢いの僧侶の太鼓。
旦那君が「絶対ボンゾ(ジョン・ボーナム@レッド・ツェッペリン)が降臨してた!」って言ったくらい凄い太鼓リズムっていうかテクニックでした。
住職のお経がかき消されてましたからね~。
あれを聞けただけでも参加した意義があったそうです^^;チガウダロー
精進料理・朝食
一汁八菜です。
りんごがコンポートなのに驚きました。
美味しかったです。
▼ふきの煮物
▼切干し大根
▼黒豆
▼長いいもの梅肉添え
▼昆布
宿坊に泊まった感想
電化製品が無い、電波が無いという事には不便は感じませんでした。
これが連泊だと不便でしょうね。
大浴場があってゆっくり出来たのは良かったです。
自分が知ってるところでは、奈良に温泉のある宿坊があります。
比叡山の宿坊は大浴場がありますね。
永平寺の宿坊も大浴場があります。
野菜大好きなべるは精進料理を美味しく頂く事が出来ました。
肉が得意でない娘もまあまあ良しと。
好き嫌いがほとんど無い旦那君は、全部食べましたが野菜だけでは物足りなかったようです。
野菜嫌いの息子は苦行だったと言ってました。
「もう精進料理(宿坊)はヤダ」と(苦笑)
本格的な精進料理はダメにたいです(^-^;
▼延暦寺会館で精進料理を戴きました。
▼6、7年くらい前かな。初めて精進料理を食べたのは鎌倉の円覚寺で座禅をした後に行った、鶴岡八幡宮前にある峰本本店でした。
観光地お値段ですが、見た目(盛り付け)もよく美味しかったです。
最後までご覧いただきありがとうございました(*^^*)