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今年の1月1日〜3月31日まで、フェルメールセンター銀座で開催されている展覧会に行ってきました。
1999年、米LIFE誌の特集「この1000年でもっとも重要な功績を残した100人」の中で、唯一選ばれた日本人が葛飾北斎です。
昨日のブログの左上の雲と空は富嶽三十六景「山下白雨(黒富士)」の一部です。
「神奈川沖波裏」「凱風快晴(赤富士)」並ぶ代表作です。
浮世絵が好き、とりわけ北斎が一番好きな私ですが、それほど詳しいというわけではありません。自称「画狂老人」は生涯で3万点の作品を発表したと言われていますが、そのほとんどを知らないわけです。
今回は富嶽三十六景全作と諸国瀧廻り全8図を、当時の色、筆跡(摺り跡?まで見事に再現しての展示でした。
いろんな場所で目にしてきた作品が、実はこれほど鮮やかだったとは!
その他、デジタルツールを使って、たくさんの作品を見ることが出来ました。
▼「下野黒髪山きりふりの瀧」
▼「和州吉野義経馬洗瀧」
一枚一枚水の流れと描き方が違います。
版画でも十分勢いを感じられる絵です。
◀「江都駿河町三井見世略図」
◀「五百らかん寺さざゐどう」
五百羅漢といば目黒が有名ですが、何処なのでしょう。
◀「相州仲原」
行商、ぼて振り、鍬を片手に赤ん坊を背負ったおかみさん。
細かいですよ。
◀「遠江山中」
茶も入っていますが藍摺りです。
◀「相州梅沢左」
こちらも少々茶が入っていますが藍摺りです。
◀「信州諏訪湖」
完全な藍摺りです。一色でここまで・・・なんて綺麗なんでしょう。
北斎は一般的にも藍のイメージがとても強いのです。
北斎はベルリンで作られたベロ藍(プルシアンブルー)を使っていました。
光の王国展1回目のフェルメールはラピスラズリ(トルマリンブルー)、この展覧会では17世紀オランダのVERMEERブルー(真珠の耳飾りの少女のターバン)から、19世紀日本のHOKUSAIブルー(神奈川沖の波)への変化を強調していたように感じました。
そんなプルシアンブルーは、セシウムを吸収、取り込む物質として注目を集めています。
最後までご覧いただきありがとうございました(*^^*)